1ldkを2ldkと誤記して入居者をだます不動産

下の図が問題の、Dさん夫妻が住む物件図面である。何も問題はなさそうに見えるのだが、この物件図面の記載には、あきらかな間違いがある。それは間取りだ。
2LDK
よく見ると、6畳の部屋には窓がない。法律では採光換気に必要な窓がない部屋は、居室として取り扱うことはできないことになっている。この6畳の部屋を正しい表記に直すならば「納戸」である。

部屋の正しい間取りは「1LDK+納戸。それを不動産屋が偽って「2LDK」と表示しているのだ。そのほうが物件としての人気が高いからである。じつはこれ、不動産屋がよく使うトリックのひとつである。

一般の人は間取りは気にするものの、その詳しい定義は知らない。それをいいことに、法的には居室として数えられないにもかかわらず、スペースの配分だけで、ひと部屋多めにごまかした表示がなされている物件は少なくないのである。
実際、ふたつの居室を希望する借主が見たときに「1LDK+納一Eと「2LDK」とでは、前者はいかにも使いにくそうな印象である。「納戸」の使い方が制限されるからだ。それが2LDKと言われただけで、まったく間取りは変わらなくても、使い勝手がよさそうなイメージを与えることができる。

情報誌などの区分でも、反響に差が出てくるからこそ、不動産屋が偽ってしまうのだ。しかし、これはあきらかにルール違反である。こんなトリックに引っかからないためにも、物件図面を見るときは、まず各部屋の窓の有無を確認することが重要である。

食事できないダイニングキッチンも少なくない

これ以外にも偽りの表示は、横行している。
たとえば、DK(ダイニング・キッチン)は、「その部屋が食事室兼台所として使用するために必要な広さ・機能を有している」という意味である。ところが、世の中に出回っている物件の中には、食事室として使うには不十分な部屋もDKと記載されているのを数多く目にする。
LDK(リビング・ダイニング・キッチン)は、その部屋が「居間、食事室兼台所として使用するために必要な広さ・機能を有している」という場合に使用しなければならない。しかし、居間として使うにはあまりに狭い部屋がLDKと記載されていることも多いのだ。DKやLDKの表示には面積の厳密な規定などがないことも手伝って、こうしたトリックがはびこってしまう。

は余談になるが、たとえば図の物件がペット可賃貸物件だった場合、窓のない部屋をペット專用の部屋にすることは避けたほうがよい。

ペットと暮らす場合は、部屋の換気は大切だ。ところが、窓がなければ十分な自然換気もできない。臭いがこもったり、衛生面にも問題がある。退去時のことを考えても、臭いがきつく染み込んでいるような場合は、高額のクリーニング費用を請求されることもある。ペットを飼う部屋は、窓がある部屋でなければならない。

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